洋弓と和弓の違い

洋弓と和弓の違いはそれぞれの発展してきた文化の違いによるものである。そのため、どちらが優れているとか比較するようなものではない。

洋弓は器具の改良を含め、的中率を上げるための努力を継続してきた経緯があり、和弓は古来からの弓の形を尊重し、道具の改良を制限、 心技体を鍛え、自らの射形で的中を求めて来た経緯がある。

同じく矢を飛ばす弓なので良く比較される。大きく違う点を表にしてみた。

項目 区分 アーチェリー(洋弓) 弓道(和弓)
目的 目指すもの スポーツ(点数を争う) 武道(自らの射形で的中数を求める、心技体を鍛える)
勝負 的の中心にどれだけ近いかで、点数計算 的中制(的に当たったか否かを競う 近的)と得点制(遠的60m)がある
道具 改良 的中を目指して道具を継続改良 神器として用いられている古来からの弓の形を尊重、道具の改良を制限
対称形、分離型(ハンドルとリム)、左右両手用の弓あり 非対称形、一体型、左手用の弓のみ
グリップ位置 弓(ハンドル)の中心 下から3分の1、弓の中心から見て下部寄り
材質 ハンドル(主にアルミ合金製)、リム(グラスファイバー製、カーボンファイバー製) 竹弓、グラス弓、カーボン弓
材質 アラミド繊維 商品名はケブラー、PBO繊維 商品名はザイロン、超高強力ポリエチレン繊維 商品名ダイニーマ 麻、アーチェリー用弦材料も使用
補助具 サイト、レスト、クリッカー、スタビライザー 照準のための装置や目印をつけたり、類似のことをしてはならない
アルミ矢、カーボン矢 竹矢、アルミ矢、カーボン矢
弦を引く道具 タブ(馬皮製) カケ(鹿皮製)
射法 矢つがえ 弓の左側に矢をセットする部分が窪んでいる、あるいはハンドルに穴が空いており、矢は弓の中心を通る。普通に放てば真っ直ぐに飛んで行く(歩兵弓を起源としているため) 弓の右側(体の外側)に矢先をあてがう。矢を放つ際に持ち手の力を抜いて弓を回転させないと、矢は外側に向かって飛んで行く(騎兵(モンゴル)弓を起源としているため)
矢の放ち方 人差し指、中指、薬指の3本(または薬指を除いた2本)で弦を引く 親指で弦を引く
射法八節 和弓の射法を取り入れた ―――――
スタンス(足構え)
セット(胴構え)
ノッキング(矢つがえ)
セットアップ(射ち起こし)
ドローイング(引き分け)
フルドロー(会)
リリース(離れ)
フォロースルー(残身)
試合 行射距離 18〜90m(ターゲット)、10〜60m(フィールド) 近的28m 遠的60m(射距離は90m, 70m, 60m, 50mの4種あるが、現在では60mが一般的である)
引き戻し 禁止
落とし矢 射線前方3mのライン内であれば、制限時間内にもう1本矢を行射出来る 矢を放つ前に落とした場合は、失として、その矢は失格となる。
練習 矢取り 自分が射った矢は自分で抜く 射る人と矢取りを行う人は別

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