ベアボウの最近の傾向

ベアボウ

最近のベアボウ(小さい写真にマウスを置くと拡大します)

部品名 機 能 材 質 最近の傾向など



ハンドル
(ライザー)
・弓本体の中心でグリップ(持つ部分)がある

・剛性が高い

・矢を通すためのウインドウ部がある

(トルクフライトコンペンセイタ―や重りはこの部分に付ける)

・付属品を全部取り付けた状態で弦を張らない弓は、内径12.2cm±0.5mmの穴またはリングを通り抜けなければならない
・アルミニウム合金切削加工(主流)

・カーボン

・アルミニウム合金鋳造、鍛造

・マグネシウム合金の鋳造

・ハンドルサイズは次の種類がある(単位はインチ)

H21、H23、H25、H27
・テイクダウンハンドル(主流)
ネジや差し込み方式で弓を「ハンドル」部分と「リム」部分に分解できる弓のことをテイクダウンという

この方式だと、持ち運びに便利。また、リムを交換して弓の強さを変えたり、傷んだ部分だけを交換できる

・センター調整つきの弓が主流
弦がハンドルの中心と同じライン(センターショット)にない場合は、リムのチップを傾けて調整する機構が付いている弓

・プランジャーホールが2つあるものがある。
矢が硬すぎたり、長すぎたりしたときに弓のチューニングを最適化する

・照準器、クリッカー(ドローチェックインジケーター)、スタビライザーは使用できない
グリップ
・弓を支持する部分 ・プラスティック

・木
・手に馴染むようにパテを付けて修正加工を行うことがある

・滑り止めテープを張ることがある

・弓のピボットポイントは加工しない方が良い。
リム
・弓が撓む部分

・撓む量が増えると矢速が大きくなる

・弓の性能に影響大
・カーボン製 リカーブ形状のラミネーテッド(張り合わせ)

・グラスファイバー製

・リムの長さはショート(S)、ミディアム(M)、ロング(L)と2インチおきである

・弓の長さ(伸展長)はハンドルとリムの組合せで全長を2桁の数字(インチ)で表す

・ハンドル+リム=弓の長さ(インチ)

ハンドルH21+Sリム=62
ハンドルH23+Sリム=64
ハンドルH25+Sリム=66
ハンドルH27+Sリム=68

ハンドルH21+Mリム=64
ハンドルH23+Mリム=66
ハンドルH25+Mリム=68
ハンドルH27+Mリム=70

ハンドルH21+Lリム=66
ハンドルH23+Lリム=68
ハンドルH25+Lリム=70
ハンドルH27+Lリム=72

・カーボンリムでも矢速重視のものとねじれに強いもの重視のものがある。

・ラミネート(張り合わせ)の芯になる部分が合成樹脂のフォームコアとウッドコア(木芯)モデルがある

・オールカーボンリムもある
ストリング(弦)
・上下リムの先端のチップを結ぶひも状の部分

・強度をもち伸び縮みしにくい素材の弦です

・基本的にはリカーブボウと同じですが、センターサービングの末端は、フルドローした時選手の視野に入らないこと

・弦やサービングには、弦上で引き手の指の位置を決める助けになるような印はないこと
・アラミド繊維 商品名はケブラー

・PBO繊維 商品名はザイロン

・超高強力ポリエチレン繊維 商品名ダイニーマ 等
・ストリングの寿命は5,000射前後と言われるが、使用条件により、寿命は短くなる。切れる前に余裕を持って交換するのが安全安心である

・自分の弓に合わせストリングの長さを調整する。右利きのアーチャーの場合は、上からみて時計方向に、左利きの場合は反時計方向にそれぞれツイストして長さを調整する
ノックセット
・矢をつがえる位置(ノッキングポイント)を決めるため1個または2個使用 ・真鍮などの金属とプラスチックの複合品 ・サービング用原糸、デンタルフロス等の糸で1個ないし2個の結び目を付けて使用することもある             
レスト
・弓のウインドウ部にあり、矢を乗せるところ ・組立品 ・安価なプラスチック製のものから、複雑な機構の高級品まである。

・微調整機構があるマグネットレストが多く使われている。
プランジャー
(バーガーボタン)
・クッションプランジャー レストの横に装着される可動式の部品

・プランジャーの先端(チップ)が矢の抵抗によって動くことで矢のパラドックスをより早く解消することができ、真っ直ぐ飛ばし易くする
・組立品 ・調整の範囲が広く、細かな調整が出来るものは高価である

・プランジャーの先の、矢と触れる部分のチップの樹脂製のものは、使っているうちにすり減り易い。金属製のものは、使っているうちに矢がすり減るため、チップの選択が必要である。
部品名 機 能 材 質 最近の傾向など
タブ

・フィンガーリリースでストリングを引く3本の指を保護し、またスムーズにリリースできるようにするため指にはめる道具

・タブの表面はストリングを引っかけたりする構造になっていないものが条件である

・ストリングに接する引手の指の位置を明らかにするため、フィンガープロテクションに目印、表示、目盛り、または同様の装置を付けてはならない

・数層のタブ皮を固定する目的で、製造業者が取り付けた規則的な縫い目またはネジは使用することができる
・一般には表面はコードバン(馬皮)の革が使用される 以前はグローブも使われたが、今では初心者からトップアーチャーまでタブが使用されている

・カンターピンチ、アンカーパッド付が主流である

カンターピンチ:
フィンガースペーサー。人指し指と中指の間のゴムや樹脂などでできた部品

アンカーパッド:
タブに取り付ける小さなプレートで、フックの人差し指の内側にあって、アンカーの手助けをする部品

・センターアンカーの場合は人差し指がアンカーパッドの役割をするため、必要ない

・小指サポート機能付きのタブもある

・色々なものを使って自分にあったものを選択する
アロー
シャフト
・矢の胴体部分(本体) ・アルミ、カーボンまたはその複合材 ・アルミ製とアルミとカーボン繊維の複合材のものが主流

・A/C/E等の樽型のシャフトは直進性が増す             
ベイン
・矢の軌道を安定させる

・カールが付いてあるものは矢が回転し、直進性が増す
・プラスティック成型品

・プラスティックフィルム(カール品)
・シャフトに対する貼り付け角度を大きくするほど、矢の回転が増し矢飛びが安定するが、回転しすぎると失速する

・矢の自然な回転は、右利きの選手の場合は時計回りで、左利きの選手の場合は反時計回りと言われている             
ポイント
・ヤジリ、この部分が目標物に刺さる

・重さによって矢の特性が変わる
・ステンレス鋼

・タングステン合金
・矢のバランスを取るため何段階かの種類(重さが違う)がある。もちろん矢の種類(太さが代われば)によりポイントも変える必要がある
ノック
・矢をつがえる溝を持つ部品 ・プラスティック ・矢をつがえる溝がゆるいと矢が外れて危険であるが硬すぎるのも矢飛びが安定しない  

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